新チームがスタートした時点では、下級生のゲームメンバーが多い今シーズンは1月の大きな大会に向けてゆっくりチーム作りをしていこうとプランを立てていました。しかし、ここに来てチームの可能性は、男女共に私の予想を大きく上回るものとなっています。これは、高い可能性を持ったメンバーの加入も有りますが、下級生が上級生と同じ心構えで一生懸命目標に向かって努力しているからだと思います。いわゆる「やる気」があるメンバーが、チームに良い刺激を与え、その刺激にチーム全体が答える形で成長していくという良いチームへと成長していくプラスのスパイラルが始まりつつあります。(^-^)
 しかし、このような時にも少し立ち遅れたり、まだまだ成長へのエネルギーが小さな子どもたちもいます。私はチームの成長についていけるように、そのような子どもたちに何が必要か試行錯誤を重ねます。個人的にアドバイスをする為に、バスケノート等を書く事を求めたりもします。またしっかり意識しなければ身につかない事に対し、強い刺激を与えたりもします。しかしながら、この時に大きなポイントとなるのは、やはり人としての成長だと私は考えます。またこれは、ご家庭の協力なくしては成し得ない事だとも思います。一例をを挙げると、私は子どもたちに自分の事は出来る限り自分でやるように指導しているので、朝一人で起床するように指導しています。これは、遠征に行った時に顕著になるのですが、普段自分で起きていない子供たちは起床後の準備や支度も普段自分で起きている子どもたちとは大きな差があり、チームの行動に合わせるのに非常に苦労する事になります。子どもたちは、皆様々な環境で日々生活しています。マジックでの時間は、その中のほんの一部です。だからこそ、子どもたちには、コートの中の成長を促すのはコートの外での成長だと気づいてほしいのです。
 昨年度のメンバーで、中学1年生になった子どもたちが、たびたび練習会場や試合会場に来てくれています。その子たちの表情や言動は、まだ中学生になって3カ月ほどしか経っていないのにまぶしいほど人としての成長の跡が見えます。このような素晴らしい先輩たちに、追いつける成長のきっかけを与えられるように、これからも指導者としての努力と精進を怠らないようにしていきたいと思っています。<(_ _)>