例年、暑いこの時期に、たくさんの経験をすることによって子どもたちは飛躍的な成長を遂げる事になります。これは、学校が夏休み期間という事もあり、子どもたちが自分自身に向き合う時間をしっかり持てるからだと思います。また、チームとしても、9月に大きな公式戦が控えていることもあり、この時期は一年の中でも大切な成長期間になっています。
 この夏休み期間に行われた宿泊を伴う招待試合や大会等で、子どもたちは子どもらしい姿をを私たちにたくさん見せてくれました。子どもたちが、コートを離れた時に見せるはじけた姿に、私はとても大きなエネルギーを感じます。このエネルギーは、私たち指導者が指導していくうえで、最も大事にしなければいけないものだと私は強く思います。当然、まだまだ未熟な部分がある子どもたちなので、このエネルギーが行き過ぎた言動を生むケースもあると思います。しかし、この時期の子どもたちがたくさんの事にトライし、更なる目標にチャレンジしていくためにはたくさんの失敗や過ちをしても当たり前だと私は思います。大事な事は、自分自身が持つ子どもらしい大きなエネルギーを、失敗や過ちに直面した時に正しく使える事だと思います。そして、そのエネルギーの使い方を正しく伝える事に、スポーツに関わる指導者は大きな責任があると私は思います。
 スポーツの持つ素晴らしさは、この大きなエネルギーを人生において正しい方向に導く道筋を示してくれる事にあると思います。結果を求めて技を競い合う中で、マナー・モラル・スポーツマンシップを正しく身につけていく、そしてルールを守りながら自分自身を高みに導くべく頑張る事を覚えていく。こんな大変な事を、スポーツを通して学んでいっている事を子どもたちがこの事を意識できるのは人生においてずっと後になると思います。しかし、正しい目的意識が芽生えた子どもたちは、確実に人生の成功への階段を上っていきます。そして、その意識をしっかり持った子どもたちが揃った時に、チームも成功への階段を歩み、大きな成果を上げる事になります。
 よく私は、しょせんミニバス、たかが小学生のバスケという表現をします。しかし、されどの部分を私たち指導者が大事にして育てていけば、必ず子どもたちはスポーツに関わった事が人生の大きな財産になります。そして、必ず人として高いステージの生き方を実践していってくれると信じています。(^-^)