世界の趨勢が日常を平常な状態に戻そうと動く中、まだまだ日本の現状は子どもたちにとって手かせ足かせが外れない状況が続いている事を憂いている日々です。バスケ仲間たちのチーム活動も、制限がかかっている中で出来る事を工夫して子どもたちの為に本当に頑張っています。しかし、こんな状況下でも子どもたちは暑い季節の中を様々な体験を頑張って乗り切り、低学年も高学年も飛躍的な成長を遂げています。(^-^)

 その大きな要因は、たくさんのゲームチャンスが、今までより多く与えられる機会に恵まれるようになってきたことだと思います。まだまだ体育館使用人数の制限や大会参加メンバーの制限はありますが、子どもたちはゲームの中でたくさんの課題を見つけ、日々の練習においてトライ&エラーを繰り返ししっかり成長してきている事が今本当に顕著になってきています。(^^)v

 ゲームの本質は、プレイヤーがゲームを楽しむことにあります。しかし、バスケットボールという競技性のあるスポーツを行う場合に気を付けなければいけないのは、低学年の場合は勝ち負けや点数に囚われないように育成していくべきだと思います。指導者が、どんな小さな成果も見つけてほめてあげる事を常にするように心がければ、必ずスポーツに取り組む正しい姿勢がこの世代で身に付くと私は思います。リクレーショナルスポーツからエディケーショナルスポーツへ、そしてこの段階を正しく成長してからチャンピョンシップスポーツへ至るという道筋で何よりも大事なのは指導者の導き方だと私は考えています。

 しかしながら、チャンピョンシップが目の前にあると、そのことだけに囚われ、この世代を指導する上で最も大事なマナー・モラル・スポーツマンシップをないがしろにするケースが多く見受けられるのも悲しい現実です。勝たなければ何の価値もないと指導することで、子どもたちは勝てないからつまらない、ゲームに出られないからつまらないとスポーツそのものに対するエネルギーを失っていってしまいます。勝ち負けが発生する競技性のあるスポーツにおいて、勝つことを目標に頑張り抜くことを経験することは、子どもたちの人生に大きなギフトを与えてくれると私は確信しています。しかし、勝つことを目的にして大事な正しいスポーツ文化を伝えずに競技性だけを抜き出して指導された子どもたちは、成功へのメンタリティーをスポーツで得る事は出来ないと私は思います。

 今年度、小さな招待ゲームですが、勝利に向かって一生懸命がんばった全チームを表彰する素晴らしい大会に出る事が出来ました。また強豪チームが集まる招待大会で、参加チームの指導者全員が審判育成を真剣に取り組み、指導方法やチーム運営の率直な意見交換をする機会にも恵まれました。そしてこの大会の最後に、参加全メンバーからピックアップチームを作り、大変有意義な交流ゲームを行う事も経験することが出来ました。マジックの子どもたちは、仲間になった対戦チームの子どもたちとしっかりコミニュケーションを取り、帰る時までには本当にフレンドリーに言葉を交わすようになっていました。私は、マジックイズムを体現してくれるこんな子どもたちを本当に誇りに思います。(^^)/