チームにとって、今年度の活動の中で大きな目標としてきた大会が迫ってきました。まだまだの部分もありますが、子どもたちの持てる力を結集して、今までの努力をしっかりとした形にしたいと思います。(^-^)
少し話が大きくなってしまいますが、このところのバスケットボール界は、オリンピックに向けて強化!強化!の声が大きくなり、U-15以下の世代にもその大きな波が押し寄せています。この大きな波は、U-15以下の世代に様々な問題を提起してきています。まず、FIBA(国際バスケットボール連盟)の方針に従い、ルール等の体制が変化しました。それに伴い、今まで育成の世代だったU-15以下の世代にも日本代表を作るべく強化の方針が打ち出され、その為の様々な取り組みが打ち出されるようになりました。
私見を述べさせてもらえば、この世代から将来を見据え、世界で通用するバスケットボールに慣れ親しむことに何の異論もありません。また、この世代から大きく育つ可能性のある子どもたちに良い環境を与えて、その素質を開花させてあげることにも賛成です。しかし、今この世代では、結果を出したいが為の戦術や戦略を駆使して勝つことのみが目的になってしまった指導が多くなっています。勝敗を争う場で、勝つことを目標に一生懸命頑張ることは私も当たり前と思っています。しかしながら、それが目的になってしまうと、この世代に最も大事なスポーツマンシップやフレンドリーシップを正しく身につける事がおろそかになると、私はゲーム等の指導の現場で感じています。
私も、勝負の場になれば、子どもたちを勝たせたいが為に様々な手段を駆使します。自分の中にある引き出しを全開にして、その場その場で最も有効な手は何かと必死に知恵を巡らせます。しかし、マナー・モラルに反することやプレーヤー生命につながるような危ない行為に関しては、勝敗よりも大事な事としてとらえるように指導をかけています。時には、そのことが勝敗の流れを左右するようなことになることもあります。しかし、この世代で結果が出ればすべて許されるような間違った感性は絶対に身につけさせないように常に意識して指導しています。それは、そのような事を許せば、結果に囚われる事により自分の結果を人のせいにするような人間を作ってしまうことにつながると考えているからです。
子どもたちは、様々な事を学び、そして様々な事を身につける事に関して無限の可能性を持っていると私は信じています。但し、個人個人が持つ様々な能力の成長曲線は、人それぞれ違う形になっていると思います。そして、その能力の成長を促すエネルギーの土台作りに、私たち指導者は大きく関わっていると思います。子どもたちを取りまく環境は、大きく変化していっていますが、私は指導者としてのレベルアップを常に心がける事により、関わった子どもたちがより大きな成長曲線を描けるように精進を怠らないようにしてくつもりです。(^-^)