男女ともに、最上級生である6年生には、毎年この時期から送り出すその日を意識しての指導を心掛けるようにしています。私には、幸いにもカテゴリーが違うバスケ界にたくさんのバスケ仲間がいます。そして、その指導者の方々はそれぞれのカテゴリー内で高いを評価をされている方々たちです。その方たちから、それぞれのカテゴリーでどんな事が必要になり、どんな事を身につけさせていなければいけないか、交流の機会の度に勉強させられています。しかし、私が指導しているうえでの唯一の願いは、どのカテゴリーのどんなレベルでも思いっきりバスケを楽しんでほしいということです。その為には、この時期にどんな土台作りが必要かまだまだ私自身勉強中ですが、子どもたちのためになるような事にはどんどんトライしています。
私が考えるに、バスケットボールに携わるこの時期の子どもたちには心技体の三つの土台作りが必要だと考えます。それには、体を作り、心を育て、技を身につけさせるという作業が必要になると私は思います。初心者のの子どもたちには、まずボールが上手に扱えるように様々な経験を積ませなければなりません。そして、上手くなってみたいという向上心を育てるように導き、反復作業が必要な技の習得を頑張るような言葉がけをし続け、本人がレベルアップの為の努力を惜しまないように指導していかなければいけないと思います。
そして、この段階を経てきた子どもたちは、正しい目的意識を持って、個人としての目標とチームの一員として目標に向かって「今、何をすべきか そして、次に何をすべきか」という事が少しづつでも積み上げられるようにならなければいけないと思います。更に、最上級生の6年生は次のカテゴリーに向けて、「なりえる最高の自分を目指す」という意識のもと、更なる人としての成長を心掛けなければいけない時期に来ていると自覚してほしいと思っています。
次のカテゴリーである中学校のバスケ界は、学校体育である部活動が中心で行われていました。しかし、学校側が関わる事で起きる様々な問題に対してのリスクマネージメントから、保護者の方々が思い描くような活動が確保されている学校はごくごくわずかな状況です。文科省が目指す、地域と連携したスポーツ活動への移行がどのような形で行われていくのか私にはまだまだ見えていません。そして、JBA(日本バスケットボール協会)が強化ありきからの発想で起きている問題がどのような形で是正されていくか、私には理解しにくい状況です。しかし、元気に明るくスポーツに関わっていた子どもたちの為に、自分自身が出来る事を小さな形から少しづつでも始めていこうと思っています。(^_^)