1年の一つの節目になる大きな大会で、子どもたちは今出来る事をやり切って終わりました。しかし、指導者として振り返ると、子どもたちが持つ実力をすべて出させて大会を終わらせていないという思いが強く残ります。それは指導者として、大会前に終わらせておかなければいけなかった準備がいくつか出来ていなかった事によります。
それは、細々とした戦術や戦略の反省ではなく、子どもたちの心を平和な形にして大会に臨ませてあげられなかったことによります。心を、平和な状態にするという事は大変難しいことだと思いますが、何か事にあたる際に大変重要な条件になると私は思います。例えば、様々なアクシデントが大会前に起きれば、チームも個人も心を平和にすることは出来ません。達成感を持った良い練習を重ね、対戦チームのスカウティングを完璧にして作戦を立てても、体調を含めた様々なコンディションが良い状態でなければそれも意味をなさなく成り、心が平和な状態で大会に臨むことは出来なくなります。こう考えると、指導者はチームの様々な事に目を配り気を利かせた上で、心に響く指導をしなければいけないと思います。その為には、スタッフやキャプテン、そして保護者とのコミュニケーションをなるべく密にして様々な情報を処理していく必要があると思います。何事も完璧に出来ないとは思いますが、今よりも良い指導をしたいと思ったら、私たち指導者はこの事に常に注心がける必要があると思います。
では、子どもたちがバスケットボールプレイヤーとしてより良い成長を遂げ、チームの大きな目標の為になる力を自らつけるには何が大事になってくるかという観点から考えた場合、私は何事においても自己責任において判断するという姿勢が必要になってくると思います。当然、誤った判断をしてしまう場合もありますが、大事な事はその過ちや失敗を成功への引き出しに出来るように、過ちや失敗につながった原因に勇気を持って向き合うことだと私は思います。そうすれば、必ず時間はかかっても成功への階段を上がることが出来ると思います。そして、この事に対する時間を短縮していくには、知識(book smart)だけで処理しようとするのではなく、知恵(street smart)を駆使していくことが必要になると私は思います。
結晶性能力と流動性能力を必要とするバスケットボールというスポーツは、様々なライフスキルを子どもたちに身につけさせ、さらに大事なヒューマンスキルを高める事が出来る素晴らしいスポーツだと思います。それゆえ、私たち指導者は今に満足することなく、こどもたちに負けない努力を続けなければいけないと強く思う大会でした。<(_ _)>