このような状況下でも、チームは今年も自慢の教え子たちを多数送り出すことが出来ました。これも、このような状況下の中で多大なる応援とご協力をいただいた保護者の方々とスタッフ、大事なバスケ仲間のおかげです。紙面上ではありますが、改めて最大限の感謝の意を伝えたいと思います。<(_ _)>

 昨年度は、大変な負担を子どもたちにも保護者の方々にもお掛けしながらもチームとして出来る限りの活動を続けて来ました。その結果、チームは毎年マジックの子どもたちが到達するステージに全員が上がる事が出来ました。しかし、育成世代とはいえ、バスケットボールというスポーツが持つ競技性において、ゲームが行えない、競い合う事で自分を確認して評価する事の機会がなかなか得られないというのは本当に大変だったと思います。しかしながら、子どもたちは小さな刺激も大きな刺激もすべて自分の成長の為にと意識して確実に成長へのプロセスを私たちに見せてくれました。あらためて、子どもたちが持つ学ぶ事に対しての天賦の才を大いに感じました。

 昨年度の子どもたちには、「不足を常と思い平常心を失わない事」を前向きにとらえる観点から、子どもたちに対峙するように意識していました。そして、子どもたちに対しては、本当に辛く大変だという思いを胸にしまいながら「かわいそうだ」「しょうがない」という表現はなるべくしないようにしていました。ましてや「今こういう状況だからあきらめるしかない」などという表現は、育成世代を指導する立場からも子どもたちの範となるべき大人としても決してしませんでした。子どもたちには、事あるごとに「世界には日々の生活に苦しみ、君たちよりも大変な状況にある子どもたちがたくさんいる」「出来ない事よりも、今自分に出来る事を積み重ねて次の為の準備をしよう」と伝えていました。この事の意味をしっかり意識し実践した昨年度の子どもたちは、本当に誇るべき自慢の教え子たちです。(^^)/

 新年度になっても、様々な状況はそんなに好転しているわけではありませんが、JBAや日本スポーツ協会の行事は実行の為の準備が進んでいます。またそのための手続き等の準備が、短期間に集中する忙しさになっています。新年度の子どもたちには、昨年度と違う意味での大変な状態になると思います。しかし、彼らには昨年度の子どもたちが大変な思いをしながら紡いだ絆を太く大きくしていく意識が必要になります。私を含め、スタッフにもこの意識を強く持つことが必要だと思います。子どもたちを成長させるための土台作りは、正しい状況判断と様々な事に満足せずに勉強し続ける姿勢が指導する側に求められると思います。子どもたちの為、チームの為、バスケ界の為にスタッフ一同今年度も頑張り続けますので、保護者の方々のご理解とご協力のほどよろしくお願い致します。<(_ _)>